SAFARI240レポートby船長っ

写真提供:ウサギとカメ

日時:2003年4月13日(日)

場所:北松浦郡鹿町町   

バイク:ヤマハTT250R

タイヤ:前後ともS12 9分山

 どうやら、今回で一旦終了が決定したサファリ240。なんだか残念な気分です。

前の週の日曜日、バイクの調子を見るために野母崎に練習に行きました。TEAM昭和寮の久保さんとキリさんがKTMのサスのメンテをやっていたので、しばらく見学してから、一人でコースへ。モトクロスコースを半分抜けて裏山コース(エンデューロコース)へ。 軽く走っていると30分もしないうちに、エンジンストップ。何度もセルを回してみましたが、いっこうに掛かる気配なし。燃料系も異常ないし、強いて言えばエアフィルターの汚れがひどかった事ぐらい。しかしフィルターを外しても掛からないのです。もう何年も換えていないプラグが怪しいと思って外してみると、火が飛んでないんです。そんなに壊れる物じゃ無いとは思うんだけど、それ以外が壊れていたら・・・やばいです。

 祈る様な気持ちでプラグを持って歩いて帰る事に。

バイクが止まった場所は運悪く、コースの下の方。山を登りながらトボトボと歩きます。 途中、蛇も出るし最悪でした。結局プラグに異常はなくバイクを回収して帰りました。

家でプラグキャップを他のに交換したらエンジンが掛かったので、良しとしていたのですが・・・。

 12日は、結局仕事が入ったので、午後から準備をして15時頃出発。現地には18時前に到着しました。既に鬼岳のメンバーは到着していました。そこでTT250Rのエンジンをかけてみると、またかからないのです。babanbanさん、たにやん、hirockに手伝ってもらって、電装系のコネクター類を総チェック。何とかエンジンに火が飛んだのですが、不安は残りました。夜は、mitiさんナリレイさん、たにやんじゃないたにさんとも初めてお話ができたのでなかなか満足でした。TEAM昭和寮のメンバーも勢揃い(?)だったので、おじゃましたらキムチ鍋(?だった?)をいただきました、ありがとうございました。


 当日。

前夜から気になっていたバイクのエンジンは、朝かけてみると掛かったので、一安心。代わりにたにやんのKLXが掛かりません。ちょっとしたことが原因だったんですが、なかなか気づかないものなんですよね。

 朝食は各自で食べて、トイレもばっちり。準備O.Kです。

スタートは2台ずつで、船長っはbabanbanと並んでスタート。とりあえず、babanbanに付いていくことにしました。が、しかし、走り出してすぐにエンスト。やっぱりエンジンが掛かりません。しばらくしたら掛かってまたエンストしての繰り返しで、いつの間にか3桁ゼッケンの人たちにも追い抜かれ最後尾付近になってしまいました。

スタート前の船長っ
mitiさんに気づいてリアクション

エンストを繰り返しながらタイヤ沼にさしかかりました。本番前は「タイヤ沼なんてたいしたこと無いよ!」と豪語していた船長っですが、真ん中を通ったら、見事に転けてしまい、もう少しで水没するところでした。

 グローブが泥で滑っていたので、ダニーズヒル前でいったん停車。池でグローブの土を洗い流します。これで完璧、「行ける」と思ったダニーズヒルでも、上がった瞬間に転けてしまって(落ちなかったけど)、おまけにエンジンはなかなか掛からないし。だいぶんロスしながらもなんとか前へ進みます。今回のサファリじゃなかったら、やる気は限りなくゼロに近づくところですが、今回は「できる限り走ろう」と思っていたので、テンションを下げることなく進むことができました。

 ダニーズヒルのあと、みんなの森入り口のちょっとした丘が今回は思った以上に厳しかったです。見た目は何ともないところなんですが、滑ってなかなか進めませんでした。ビデオを見るとたにやんもここでバテバテになっていたようですね。

 そこを登り切ってしばらく進んで森の中にはいると、ここがまた難所と化していました。

森の中にちょっとしたV字の溝があって、はまると一人での脱出は難しそうです。しばらく他のライダーのラインを見ていたのですが、一番下流側が行けそうだったので、そこからゴー。押しが入りましたが、なんとか通過。このラインは溝を通過したあとの丸太がいやらしかったですね。早くこの森を脱出しようと先を見ると、hirockがなんだか訳の分からないところにいたんですね。あそこはラインじゃないと思うんだけど、敢えて攻めたのかなぁ?

 ぼうめき坂は、去年前転をしてしまったので、エスケープへ。カバ沼はまだ開いていないので、エスケープを通って無事に通過。PITにちょっとだけ寄って、1時間以上かけてなんとか1周できました。

変人?何者???
あだ名は「イタイ」or「ギャランドゥ」

 途中でhirockは追い抜いたんだけど、たにやんとbabanbanを見かけていないのです。だいぶん時間が掛かったので、途中で追い抜いたのに気づかなかった・・なんて事は無いはずと思いながら2周目へ。

 1周目でだいたいのコース状況がつかめたので、少しペースをあげてみました。毎度のことですが、本人が「ペースを上げた」と思っていても、バイクそのもののスピードはさほど上がっていないのです。今回も例外に漏れず、さほど早くないのですね、困ったことに。で、所々渋滞しているところでは、しっかり転けて、しっかり押してますから、結局のところタイムが早いわけではないんです。そこは気分の問題ですよ、気分の。

 2周目はなかなか順調に周回できたので、そのまま3周目に突入。この時点で11時30分を過ぎていたと思います。

 3周目こそ時間との戦いでした。なぜかって?それは早くしないと、あの「カバ沼」が口を開けるからです。あれは、6年ほど前、2回目にサファリに出たときだったと思います。初めてさしかかったカバ沼の中で1時間ほどもがいたという苦い経験があったからです。その後のカバ沼は「横向き」に通過する設定だったり、水が少なかったりではまることはあっても10分もあれば脱出可能でした。でも、今回は違います。ここ数年で一番水がたまっています。1周目2周目で横目にカバ沼を見たときは「深そう・・・1回目でもイヤ!!」って感じでした。

 途中で時計を見ながら「ああ、早くしないと・・・」と焦りながら到着したカバ沼。そこにはすでに中に入っているバイクが数台。「えぇぇぇっ!うそぉ!まじでぇぇ???」と叫びながら土手を通過し、カバ沼入り口へ。この時点で既に冷静さを失っている船長っ。ラインを見定めることなく突入してしまいました。

ダニーズヒル上で
カバ沼で・・もう駄目そう?

「止まるのはイヤだ」「滑るのもイヤだ」「埋まるのはもっとイヤだぁ!」と心の中で唱えながら、左側をただ前に進みました。しかし、その先には深い水たまりが・・・。「あっ」と思ったときには前輪が落っこちていました。後輪も轍に深く根を入れています。そこで冷静さを取り戻して、1.後輪を轍から引っ張り出して左に振る 2.前輪を引き上げて右に振る 3.横断する形で大きな岩の方へ行く・・と言う方針を立てたのですが。バイクは元々重いし、後輪が巻き込んだ雑草が引っかかって、全然抜けないんです。おまけにバテてきて力が入らないし。結構な時間引っかかっていたような気がします。ここでbabanbanは私をラップしていきました。(多分2回目なんだろうなぁ?)

 4周目、一度PITに寄ってから、グローブを洗濯。貧乏性なので、用意していた換えのグローブは使いません。(無駄な出し惜しみ)

 だいぶんコースにもなれてきて、力のいれどころと抜きどころが分かってきたのですが、それでもペースはあんまり変わっていないような・・・・。

 ぼうめき坂のエスケープでTEAM昭和寮のサクさん発見。1言2言かわして先へ進みます。カバ沼横にたどり着いたのが1時過ぎ。「30分になるとエスケープが開くなぁ」と思いながら逝くかどうか迷っているところへbabanbanが到着。二人でしばらく様子を見て「最後だから逝く」とbabanbanがカバ沼へ。船長っもつられてカバ沼へ。babanbanのラインを見てから、その通りに進みます。

やっぱり、泥だらけ・・・・

でも、やっぱり転けます。押しがだいぶん入りましたが、それでも1周目よりはマシ。今回は、あまり休憩せずに走ったのでかなりバテバテになってしまいました。1時30分前にPIT前にたどり着いたので、根性なしの船長っはPITでチェッカー待ちをしてしまいました。PITに入ると長崎の福田さんがいました。数分待った後にチェッカーを受けて最後のサファリは終了しました。

 主催WoodFamiryのみなさん、本当に楽しいレースを今までありがとうございました。

そして、数年後の復活を切に願っています。

バテてます・・

最後にみなさんで記念撮影