2003

美和マウンテンEDレポートby船長っ

写真提供:ウサギとカメ

      オフの大将

日時:2003年10月26日

場所:広島県?群芸北町美和スキー場

バイク:ヤマハTT250R

タイヤ:リア・・コンペ?、フロント・・S12


 「美和マウンテン」・・・西日本三大○○と呼ばれる有名なレースです。一昨年、闘魂さんに付いていって見てきました。そのときは雨のレースでゲロゲロ。「こんなレース、おれは出れんなぁ。」と思ったものでした。

 今年の美和はbanbabanさんからお誘いを受けたのですが、最初のうちは「天草ATラリー」があるかもしれないから行けないかも・・・とか言っていたのですが、どうも天草は音沙汰がない。次は軽トラでは遠いからとか時間がないから等と言い訳を並べていたのですが、「トレーラーに乗っけていってやる!」の一言で「行きます」と勢いで答えてしまいました。

 それからというもの脳裏を過ぎるのはどろどろの沼地でバイクをシートまで埋めて途方に暮れている自分の姿とか、ステアケースで失敗してバクテンしているところとか、同じく下りで前転しているところとか・・・・。かなりびびっていました。


 

 びびっていたのは別にして、今回は準備に手間取りました。火星が約6万年ぶりの大接近とあって、火星の撮影に夢中でした。夜に撮影、撮影後も画像処理(けっこう時間がかかる)をしたりして、休日の昼間はほとんどグロッキー状態。おまけに小遣いも残り少なかったので、今回タイヤは買わない方針でした。・・・が、美和の恐怖に負けてしまいタイヤショップNAGAYOさんにお願いしてコンペ?を購入してしまいました。(安かったです) こんな写真ばかり撮ってました・・・

 バイクの整備はちょうど一週間前の日曜日に始めましたが、途中で色々とトラブル発生で全然完成しませんでした。結局、仕事が終わってから夜整備する羽目になって、土曜日出発だというのに金曜日の夜中になんとか完成と言う始末。本当はケーブル類の注油とかエンジンオイル交換もしたかったのですが、手が回りませんでした。banbabanさんも整備に焦っているらしく前日の電話では、「もう色々と見ないことにした、見るとトラブルが起こる」とか言ってまいました。

 出発は土曜日。午前中に長崎を出て佐世保でbanbabanさんと合流して昼頃佐世保を発ちました。到着は18時過ぎ。許容範囲内です。

 現地到着後は同じ長崎からの闘魂(ゲゲゲのキタロウ?)さん一味とげんさん、O塚のメンバーで楽しく食事。(我々以外はほぼ食事終了状態でしたが)モンゴルの話は何回聞いてもおもしろです>闘魂さん。

 さて、当日、心配していた雨はなく晴天。ラッキーです。ゼッケンは122番。40台ごとのスタートでした。

 スタート直後のクレパス、下見はしていなかったのですが、ゆっくり行く人はなく、勢いよく飛んでいるので多分深いんだろうと思って船長っもジャンプ・・・・のつもりだったのですが、危うく落ちるところでした。しばらくゲレンデをつづらに上っていくのですがコンディションがいいのでさほど苦労はしません。

 びびっていた沼地もラインを選べば通過できたのでホッと胸をなで下ろしました。何たって、沼で後にも先にも行けなくなると言うのが一番怖いですからね。1周目はコースの下見のつもりで走ったのですが、かなり疲れました。っていうか練習不足で「乗れてない」んですね。ガチガチに力が入っているのですぐに腕が上がります。

1周目森に入るところ(photobyもみちゃん)

 思いがけず苦労したのはヒルクライムでした。さほど難易度が高いとは思えないヒルクライムでもことごとく失敗。ほとんどのところを2回以上、多いところは5回もアタックしてしまいました。船長っの体重が順調に増えていることが一因かと思われますが、今日のTT250Rくん、なんかフケが悪いんですねぇ。助走からフケあがるのに時間がかかってスピードに乗らず、登り始めたらしぼんでしまってストップとと言うことが多かったです。babanbanさんが上から「早く来い」と言わんばかりに手を振ってくれるのですが、ごめんなさい、船長っバテバテでし・・・・。

 

 怖かったのはサファリのダニーズヒルをでかくしたような3mぐらいの壁(に見えた)

前見に来たときにも「これは怖いなぁ」と思っていたのですが、正面から見るとメチャ怖いんです。それでも中途半端だと怪我をしそうなので、思いっきりトライ・・・なんとか上がりましたが転けました。

 それから、ステアケースの下りも怖かったです。上の方はほとんど直角なのに「ここを下るの???」って思いましたよ。思い切って入ると、後輪浮き気味でほとんど前輪だけで下ったようなものです。こわかった〜。

 1周目はとても疲れて、「1週でやめてやる!!」と考えながら走っていました。でも最後にリフトに沿ってゲレンデを下ったら、スピードが出すぎてやっと下った先でホッとしていたら、いつの間にかピットの入り口を通過してしまいました。「いや、これは何かの間違いだ、きっと川から上がったらピットの入り口があるに違いない」

でも、川の中で思い出しました。ライダーズミーティング時の説明によると、なんだか川のあとはCPになっていて、PITは川の前だった様な気がする・・・やっぱりさっき入りそびれたんだぁ!!!!!

 水没だけはしたくないなぁ(photobymitiさん)

発射!!(photobyもみちゃん)

 仕方なく2周目に突入。この時点で既に時計は12時前。好コンディションにもかかわらず、何というテイタラク!!!まぁ、やめようと思って走っているとこうなるんですね。

 何となく突入した2周目ですが、だいぶん体もバイクに慣れてきて、走りが楽になってきました。ヒルクライムも1周目ほど苦労しなくなってペースもつかめてきました。やっとまわりも見えてきて、ゲレンデから下を眺めるととても心が和む景色が見えました。

 最初の1周でコースの雰囲気がつかめたこともあって、2週目以降はリラックスして走ることが出来ました。

 ま、それでも、1周目で引っかかった気の根っこにまた引っかかったり、ステアケースでバイクを放り投げたりしたんですけどね。(カタパルトってヤツ)

 2周目でmitiさん発見。大きな沼の入り口だったかなぁ。思わず止まってピースサイン。後ろから来ていた人、ごめんなさい。

 順繰り回ってまたリフト沿いの下りに来ました。PITに入ろうかどうか下りながら悩んだのですが、入る必要は微塵もなくただの休憩になりかねないのでそのまま通過、3周目突入です。この時点で時刻は1時過ぎ、ちょうど3周目で終わりそうな雰囲気です。

「ピース」したけどタイミングが・・・(photobymitiさん)

 こんなでも、ラインを選べば・・(photobymitiさん)

 3周目が一番楽しめたような気がします。コースがだいぶん分かってきて、ペースをしっかりコントロールしながら走ることが出来ました。途中でキャブの調整をちょっとだけしたのでフケるようになったしヒルクライムの失敗もなくなりました。

途中ぐちゃぐちゃのところで大きな石がゴロゴロしているところが渋滞して通過に苦労しました。というか、待ってただけですけど。待っていたらファビオ?(ヨーロッパのもとチャンピオンらしい)が後ろから来て私にぶつかってきました。ウイリー状態で来たので、前輪のディスクでチョップを食らってしまいました。

 最後の川にはいるとbabanbanさんが「やっと来た!!」て感じでこっちに来ます。既にヘルメットを脱いでいます。「これはもしかして・・・水没?」と思ったら、やっぱりそうでした。4stでのレースが久しぶり?らしく、プラグレンチを持っていないんですね。(サイズの合う工具が無かった)

 最初の一言は「プラグレンチ貸して!!」でした。一応工具だけ貸して「ナンマンダブツ」と唱えながら通過。水没が怖くなったのでバイクを押していたら、船長っの脇を鋭く通過するバイクが・・・・。ハンドルを引っかけられて転倒。倒れざまに見えたバイクはげんさんでした。倒れたときに脇腹を打って痛かったです>げんさん

 その後、川を押して通っても良いこと無いなぁと思って、普通に走りました。

川を上がったら、ゴール。

船長っを待っていたbabanbanさん・・(photobymitiさん)
 最初はきつかったけど、コンディションのおかげでとても楽しめたレースでした。雨がなければ、また走りたいです。

 babanbanさん、水没お疲れさまでした。夕方の川は寒かったです。川で煙草をくれたあの人(ごめんなさい名前覚えてません)、ふるえながら吸ったメンソール、うまかったです。それから、水没リカバリーを真剣に手伝ってくれた中島君、本当にありがとうございました。

 美和は土地も人も良くて良いところでした。最後に食べたカレーが温かくとても美味しかったです。(天気が良ければ)また走りたいです。

水没後のXR?・・(photobymitiさん)

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