2003

野母崎グリーンパークEDレポートby船長っ

写真提供:ウサギとカメ

          オクヒデ先生   

日時:2003年8月17日

場所:長崎グリーンパーク(野母崎)

バイク:ヤマハTT250R

タイヤ:前後ともS12


 今回初めて出る野母崎でのレースです。レース前に、ほんのちょっとだけコース整備のお手伝いに行きましたが、とっても疲れました。あれだけのコースを整備してレースの運営をこなす「チーム昭和寮」のみなさんには本当に頭が下がります、ご苦労様でした。

 さて、日程がお盆の帰省と近かったこともあってちょっとバタバタしたのですが、近場なのと、スタートが正午だったので前日からは時間に余裕がありました。前日夜に、佐世保からはbabanbanが、そして五島からはhirockが長崎入りしました。前夜は船長っ宅に泊まって翌朝現地に向かいました。現地のパドックは既に満杯だったので、県道脇の駐車場に軽トラを停めて準備します。いつもなら前夜は現地でキャンプ、スタートも8時とか9時なので準備もバタバタとやるのですが、今回は余裕です。それでもbabanbanは「いや、俺は一杯一杯なんだけど」といっていましたが・・・・。まぁ、いつぞやのサファリ240では、朝からリンクをバラバラにして整備していた人ですから、大丈夫だろうと思いましたけど。

 スタート前にmitiさんとちょっとだけお話しできました。さすがにあれだけの写真を撮る人です、スタート前にコースの状況をあれこれとチェックされてました、すごいです、プロみたい。

 

 スタートは一台ずつゼッケン順でした。今回なんか緊張感が欠けていたようで、スタート直後に轍にハマって転けてしまいました。あんまり人目が少なかったのが幸いです。すぐ後ろからきたbabanbanには見られてしまいましたが。(もしかして、hirockも見た?) 一周目はゆっくり慎重に走ったつもりなのですが、既に握力がなくなってしまいました。息はあがっていないんだけど、特に右手に力が入りません。アクセルを握っていられないので、指先で引っかけるようにしてハンドルを握り(?)ます。それでも周回チェック前のテーブルトップは気合いを入れてジャンプします。だって、ギャラリーがいるから・・・。

この直後に・・・転けました

babanbanスタート、前で船長っ転ける hirockスタート

 スイングアームのこの枝が・・・

途中のどこかで直径2〜3cm程の枝がスイングアームのところに引っかかっていました。取りたいんだけど、何となく止まるタイミングがないので、そのまま走ります。

 2周目の途中で時計を見るとまだ20分もたっていないじゃないですか!「この時計壊れているんじゃ・・・」既に握力がなくて疲れてきていたので、このペースで3時間なんて地獄だと思いました、マジで。

 途中、F田さんのXR400を何度かみかけました。船長っより数段速いはずのF田さん、船長っが普通に追いつくはずがないんですね。メインのマシンが不調で泣く泣くXRでの出走したF田さん、エンストして必死にキックしていました。お疲れさまです。

 3周目か4週目に入った時だと思うんですが、チェック前で「あと、2.5h」というサインをいただきました。ちょっと泣き顔になってしまいました。

 1時間を過ぎた頃から少し調子よくなりました。なんだか走っていて気持ちがいい。コースはほとんど渋滞なく走れるし、後ろからあおられることも少ないし。日差しもないので涼しいし。注意が必要な箇所にはちゃんと人が立っていて、スタッフの人たちの細やかな心遣いがうかがえました。

 だいぶん前にhirockが船長っを追い抜いていったので「抜いてやる」と思っていたのですが、いざ追いついてみると「後ろからあおられるのもイヤだなぁ」と弱気になってしまい、当分はそのままで行くことに。それでも差が開いたりするので「これは負けるかも」と思いました。もっと練習して、同時に痩せなきゃと本気で思いました、そのときはね。

 カメラの前では余裕のふり・・・・

hirock、腹痛に悩まされながらも・・・

 最初は数えていた周回数もこのあたりから判らなくなってしまいました。そして、モトクロスコースに帰ってくるたびに「ピットで休もう」と何度も思いました。しかし、ピットにはガソリンと工具以外、食料や飲み物なんて置いていなかったので、入る必要がないんですね。なんとか理由を付けて自分を納得させようとしたのですが、バイクが元気なので結局一度もピットには入りませんでした。ガソリンも最後までもったし。もしバナナとか水とか置いていたら、入ったかもしれませんねぇ。
 その後しばらくは順調に走って爽快な気分を味わっていたのですが、2時間半をすぎた頃から体力が限界に達してきました。多分一時的なカロリー不足だと思うのですが、本当にヘロヘロ、思ったように体が反応しなくなりました。動作も鈍いし力も出ない。ピットには食料はないし、携帯もしていない。3時間という事で今回は人間の補給を甘く見ていました。

 ヘロヘロになってきた頃、チェック前を通過するときに首に掛けたゴーグルがブレーキホースに引っかかってしまい頭が上がらずもがきながら通過。チェックの方たちに見られてしまって、少し恥ずかしかったけど、ちょっとウケたかな?

ちょっと頑張ってます!

 ギャラリーがいると頑張る!

 ギャラリーがいたら頑張るのだ!!

 もうすぐ3時間というときにモトクロスコースで転倒しました。全く転ぶようなところでもなかったのですが、コントロールできませんでした。転んだ拍子に左のブッシュガードが上を向いてしまい、同時にクラッチワイヤーを引っ張ってしまったのでクラッチがうまくつながらなくなりました。この状態で走ってクラッチを駄目にした経験があったので、なんとか直そうとしたのですが、体に力が入りません。ワイヤーの調整をしたりブッシュガードをたたいたりしてみたのですが、復旧できませんでした。仕方がないのでレバーを上向きにしたまま走り始めました。時間的にももうやめても良いかなぁと思っていたのですが、チェック前でコースオーナーの山口さんに「もう一周!」と励まされ幽霊のように最後の1周に突入。森の中でスコップを持ったスタッフに遭遇、すかさず「ここを殴って!」とお願いしてブッシュガード(頭じゃないよ)を殴ってもらいました。おかげで元通り走ることが出来るようになりました。人じゃなくてバイクがね。

 竹藪の轍がだんだん深くなっていたのですが、最後の1周ははまりました。ちょうど後ろにいた大型変人さん(違っていたらごめんなさい)に助けてもらってなんとか脱出。

 結局は時間一杯走ることが出来ました。

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