2002スーパーGFED参戦レポート

 8月10日、11時前に長崎を出発した。

去年と同じく夕方の5時頃の到着を目指す。

 今年のマシンは、基本は同じTT250Rだが、マフラーをスーパートラップにしてみた。ついでにエアフィルターもなんだかよく分からないけど、社外品(付けていたのが洗ったら破けてしまって・・・)を付けてみた。エンジンをかけてみるとうるさいが、まずまずの様だ。タイヤは今年のサファリから使っているもの。だいぶん角が丸くなっている。

 途中、土砂降りの雨だったので、ドロドロのコース状況などをモヤモヤと連想しながら軽トラを走らせていたら、なんだか不安になってきた。

 島原からフェリーに乗って熊本港へ。途中で買い物を済ませて、会場へは予定通り5時頃到着。すでに鬼岳オフロードRCのメンバーは到着していた。今回このメンバーで谷川さんだけは本場(?)五島福江からの参加だ。

 げんさんは中島君と焼き肉中だった。今回はEC125が久しぶりに復活したらしい。

焼きそばに全精力がつぎ込まれていく・・・レースじゃなくて。夜は焼きそばアサリの酒蒸しなどかなりうまいメシだった。宴会も程々に早めに寝ようと思っていたが、なんとなく飲むことに全精力を傾けつつある馬場さんが、「カッポ酒飲みに行こうよぉ」と、これを飲むまでは寝れないと言う感じだ。

 それでも、嫌いなら飲まずに寝るところだが、結構好きな私は誘惑に負け、ついでに谷川さんやサポートで来てくれた新山を道連れにしつつ、焚き火へ接近。カッポ酒をちびちび飲みながら、ほかのエントラントや地元の人(かな?)との会話(内容は記憶なし)を楽しんだ。

 しかし、すでに今日のおつとめ(ゲロ吐き)を終えていた私は、2度目のおつとめを暗闇ですましつつテントへ・・・・。

 

8月11日、いよいよ当日。

 のんきに朝食を取り、「さぁて、エンジンでもかけてみるか」とTTのセルを回すと・・キュルキュルというばかりで、いっこうにエンジンはかからない。ガソリンが来ていないようだ。キャブをコツコツ叩くとエンジンはかかったものの、今度はオーバーフロー。ト・・・トラブルだ!これはまずい。TTのキャブは取り外しにくくて、取り付けも力業だ。「今ここで取り外したくない・・・」面倒くさい病が頂点に達する。何度か叩いていたら、オーバーフローがとまったので、直ったことにした。(これで後で泣くことに・・)

 車検受付も終わり、無事にウンコもすることができて一安心・・・。

 スタートは2列目からという、あまり経験のない位置からだ。鬼岳ORCのメンバーが3人続けて横に並んでいる。「これはいつものゆっくりスタートはできないぞ」と思いつつ、後れを取らないスタートをしようと心に誓った。

 スタートラインでキャブを外す着替えて再びスタートラインに戻ると、またオーバーフローしている。結局、スタート直前にキャブを外す羽目になってしまった。心の中で「ああ、朝のあのときバラしていたらこんなことにはならなかったのに」と泣きながら外したキャブのフロートチャンバーをあけてみる。どうやらニードルバルブの詰まりが原因らしいが、そこまではバラせないのでフロートをバシバシ叩いて直したことにした。焦りながら組んでみると何とかオーバーフローはしていない様子だ。

 スタートはさほど遅れることなく落ち着いてスタートできた。「何だ、調子良いじゃん」と思いつつ走っていると第2コーナーを曲がったあたりでエンスト。ガソリンがダラダラと流れ落ちている。「ワォ、どうしよう!?」と思ったが、後ろから来るバイクが怖いので、何もできない。結局最後尾に落ちてしまって、オーバーフロー対策もできないので、フュエルコックをOFFにして走る。この時点でやる気は限りなくゼロに近くなる。途中でコックをONにしたりOFFにしたりして走っていた。う〜、面倒くさいぞ。

 大きなほうの川に入ったあたりでひらめいた!!そうだコックをほんのちょっとONにすれば良いんだ!この作戦は当たりだった。その後、自分のナイスアイデアに酔いつつ、結局コックはそのままで走ることができた。

 1周目は、かなりやる気がなくなっていたので、結構時間がかかった。水浴びの誘惑にはかろうじて打ち勝ったが、茶屋の誘惑に勝てなかった・・・。茶屋のお姉さん2人に誘われるままに、バイクをストップ。「茶屋」という名の通り冷たいお茶をいただきました。

 川は気持ちいいけど、疲れるなぁ

 水浴びの誘惑に打ち勝った川では14番の谷川さんがストップしている。水没したようだ。「ウォーターハンマー」と叫んでいたので、「これはだめだな、回収がつらそうだ」と思ったのだけど。

 2周目、本来ならピットに入ってキャブをいじるところだが、何とか走れているし何より面倒くさいし、やる気もかなり出てきたのでそのまま2週目に突入。転けずに、ペースを落とすことなく走ることを心がけて先を急いだ。

 でもやっぱり川では人間がオーバーヒート。ちょっと休憩しながら行かないとバイクをコントロールできない。日頃乗っていないので、練習不足を痛感。

 谷川さんのバイクはまだ川の中。でも本人はいない。

 3周目、なんとなく走れているが、まだ”乗れて”いない。調子が出てくると体の力が抜けて楽に行けるのだが、なんか固い。 

 コース上の「近道」「本コース」の表示はなんとなく分かりにくい。というのもほかのレースなら、”近道=本コース”でそれ以外は”エスケープ”の表示が多いからだ。でも、この表示を口実に「本コース」を迷わず選んでしまう私。

 川に入ると谷川さんのバイクがない。「あれぇ、どうやって出たのかな?」と不思議に思ったがそれ以上は考えなかった。

 このあたりは、休憩区間じゃぁ途中、川を中心にいろんなところで撮影や応援をしてくれているが、リアクションする余裕がない。これも練習不足のせいだな。

 4周目にはいる前にピットにはいる。シフトレバーがちょっと曲がって2速以降が入りにくいので直そうと思って入ったのだが・・・。

 ピットにはなんと、川から脱出した谷川さんとバイクがいた。何とかリカバリーできたようだ。同じチームの馬場さんに会っていない(ラップされていない)ので、「馬場さんは?」と聞くと、「途中でマフラーを落としてロスしている」と言うことだった。でも、まだコースを走っているらしい。

水没から復活の谷川さんと何かを忘れている船長っ

 ちょうど、ピットには我がチームの撮影隊(新山・大久保)が来ていたので、ここぞとばかりにカメラに向かうが・・・。おかげで肝心のシフトレバーの修復を忘れたまま再スタートを切ってしまった。時計を見て「あと2周」とはりきって4周目へ。

 

 4周目、川ではまたも人間がオーバーヒート気味だが何とか無事に通過。無事とは言っても、転けていないとは言ってない。そこは、当然のごとく転けるのです。

 このあたりで本格的に雨が降ってきた。コースもヌタヌタになってきて、前の周までは苦もなく上れた坂が、ちょっと難しい。タイヤの空気圧は前0.7、後ろ0.6だったので、途中でリアを下げた。どのくらい下がったかは分からないがたぶん0.3位だと思う。がぜん走りやすくなるから、やっぱり空気圧って重要なんです。

 チェックの近くへ来ると、「ゴール待ち」が開いている。入ろうかどうか迷ったら転けた。中にはすでに2台入っている。時計を見ると1時15分。チェッカは1時30分と思っていたので一目散にゴール待ちへ。入ったら写真を撮られた。ヘルメットに草が付いていたので、その写真を撮りたかったようだが、自分で草を取ってしまった。仕方がないのでヘルメットにペタッと草を付け直してポーズ!

 ゴール待ちに入ってすぐに何台かのバイクがチェックを通過していく。時計を気にすることなく通過していく。「はぁ〜、やっぱり速い人は違うね。迷わずに次の周に行っちゃうよぉ」と感心しながら見ていたのだが。すると、近くで「チェッカー2時ですよね?」「で、2時半で終了ですか?」という会話が。周りの人がうなずきながら「そうそう」と言っている。「えっ、マジ?」・・・・・・。

 なんだか、時間を間違えてしまったらしいことに気づくが、「いや、コース状況も悪くなってきているし俺の腕ではギリギリなんだ!」と自分に言い聞かせながらあきらめる。その後、チェッカーを待っていたけど、しきりに「失敗だぁ」と心の中でつぶやく。

 時間を間違えて余裕ができたので水道で体を洗った。きれいになったけど、その後バイクも洗うので、2度手間だったかも。ついでにピットの荷物も引き上げる。

 チェッカーが振られ始めたのでバイクに戻ってゴール。なんだか損した気分は拭いきれない。前回、ゴールに間に合わず失格だったこともあって、今回は完走にこだわりすぎていたのかも。楽しく遊ぶのが第一の目的なので、もう一周行けば良かったかな。変な計算するぐらいなら、あと一周行った方が良かったのかも知れない。

 車に戻ると谷川さんと馬場さんはすでに戻ってきている。

 さて、これから昼飯。なんと今日は「五島うどん」

はじめは「そうめん」にしようかといっていたのだが、やっぱり我々はこれでしょう!!

さすが谷川さんだ!昨日のメシもうまかったけど、ここに来て「五島うどん」とは泣かせます。めちゃめちゃうまかったです。今度は「地獄炊き」もやりしょうね!!

 結果は4周で27位。70台ちょっとの出走でこの成績は私にしてはかなりいい方。「お気楽な完走」をモットーに走っているが、もうちょっと頑張ってみようかなと思わせる結果でした。

 さて、今度は天草のラリーだ。今年も楽しむぞぉ!

追伸:「うさぎとかめ」のページから写真をいただきました。撮影とホームページへのアップ本当にありがとうございます。また、毎年楽しいコースを準備してくれるスタッフの皆さんに感謝します。

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