トゲナシヌマエビの繁殖 Part8

6月9日(1日目)

 前回の第7弾もあえなく失敗。今回こそは・・・・・(ちょっと弱気)

 抱卵中のトゲナシ君を2名ほど隔離したら、ほんの20分足らずでほとんどすべてが孵った。久しぶりに大量のゾエア君を拝むことが出来た。さっそくPSBを10滴と増殖中のナンノ30CCと海水を加えて汽水水槽に投入した。

 あんまり関係ないけど、どうやら梅雨入りしたらしい。

今回のゾエア君たち
6月10日(2日目)(1日目)

 昨日汽水に投入したゾエア君たちは、今日も元気だ。久しぶりにゾエア君がウジョウジョ。今日は糠をナンノの培養汽水で溶いて少量を与えてみた。ルーペで観察してみるが、餌を食べているのかどうか確認できない。

 今日も抱卵中のトゲナシ君3人を隔離。無事にゾエア君が孵ればペットボトルで飼育予定。と言っているうちに、ほとんどが孵ってしまった。培養ナンノ30CCと糠とPSBを10CC混ぜてペットボトルに投入。こっちもがんばって欲しい。

6月11日(3日目)(2日目)

 今日の夕方の水温は26℃。日中暑かった割にはまずますの水温。

プラケースの方は、ゾエア君が多数壁面に張り付いている。ちょっと減ったのかもしれない。張り付いている壁は以前から汽水が入っている面だけ。ゾエア君投入時に水かさが2cmほど増えているのだが、その水面から2cmの部分にはほとんど張り付いていない。苔かなんかを食べているのだろうか。

 ペットボトルの方は、昨日少な目に与えたつもりの糠で少し白濁している。大丈夫かな?

壁に張り付くゾエア君ご一行

ルーペ+デジタルズーム最大!

6月12日

 培養中のナンノのペットボトルの汽水が茶色くなってしまいました。以前ナンノをもらったときに「枯れた草の色になったときはナンノが枯れている」と教わったので、枯れてしまったんだろうと思うんだけど・・・。一方、車エビの養殖では養殖池の色が茶色というのが一番いい状態だとも読んだことがあるなぁ。

プラケース(4日目)

 ゾエア君たちは、今日は壁に張り付いていない。ほとんどが漂っている状態。数もまだまだ減った様子がない。茶色のナンノ培養液を50CC追加。今日のゾエア君はちょっと白っぽい。大丈夫かな?

ペットボトル(3日目)

 こちらもまだゾエア君がいっぱいいる。最初に与えた糠と一緒にペットボトルの中をグルグル回っている。ゾエア君の色というか、透明なところと色素があるところでメリハリがある。プラケースの人たちは何となく白っぽく見える。

6月13日

 今日は久しぶりにアンモニア濃度を測ってみる。プラケースの汽水とペットボトルの汽水、共にアンモニアは検出されない。硝酸塩濃度も測ってみたが、テストペーパーが1枚しかなくペットボトルしかはかれなかった。これも検出されない。

プラケース(5日目)

 夕方の水温は26℃。

 今日はゾエア君たちが壁に張り付いている。もちろん漂っている人たちもいるけど。ルーペで見てみると体に赤い斑点が3カ所ほど見える。少し成長してきているのだろうか?大きさはさほど変わった様子もないが、前回の人たちと比べると若干大きいような気もする。前回は一斉に孵化せずにバラバラと時間をかけて生まれてきた人たち、今回は一斉に生まれた人たち、孵化するタイミングで成長の度合いが違うのだろうか?

ペットボトル(4日目)

 こちらもまだまだゾエア君がいっぱいいる。ルーペで見てみるとこちらも赤い斑点が見えるが、プラケースのものよりはっきりしていないような気がする。

6月14日

 朝の水温はプラケースで23℃。ペットボトルは水温計を設置していないので不明。

 

プラケース(6日目)

 まだゾエア君は多数存在している。若干減ったのかもしれないがよく分からない。壁に張り付いてる人もいるが少な目。漂っている人が多い。糠を枯れたナンノの培養水で溶いて与える。

ペットボトル(5日目)

 こちらもゾエア君がまだ沢山いる。糠を溶いた餌を与える。

ペットボトル2(1日目)

 うちのトゲナシ君、節操がないので次から次に抱卵する。今日も隔離をしたら、2人のトゲナシ君から一斉にゾエア君が生まれた。そこでペットボトル水槽をもう一つ追加。ゾエア君が生まれた水と海水で汽水にして、ナンノ培養汽水を400CC、作り置きの汽水を600CC混ぜて2000CCに。糠を溶いたものとPSBを20滴加えた。

6月15日

 雨は降っていないが、梅雨らしくすっきりしない天気だ。今日でプラケースのゾエア君は1週間目。

プラケース(7日目)

 今日もまだたくさんのゾエア君がいる。少し模様がはっきりしてきたような気がする。

 夜になってから、スポイトでゾエア君を取り出して写真を撮る。ひいき目に見るとちょっと大きくなったような気がしないでもないが、今回はもとから少し大きめだったようなので、成長していないかも。

 しかし、プラケースの中をルーペで観察していると、そこにたまった餌を泳いでいってつかみ取っているゾエア君を何人も確認できた。餌食ってるよぉ〜!!

 ※写真はルーペ+デジカメ

腸管?が少し見える
頭の方はハエみたい・・・・きれいだけど横向き
背中から
ペットボトル(6日目)

 こちらもまだ沢山のゾエア君。ペットボトルの形状のせいか、水流があるので漂っている人がほとんど。今日はエアレーションの調整をした。

これも背中から
ペットボトル2(2日目)

 こちらのボトルは、枯れたナンノの茶色が抜けてきて糠で白濁している。ゾエア君はまだ沢山いるようだ。

   

6月16日

 今日も天気がすっきりしない。南方のフィリピンあたりに台風6号がある。下手するとあさってあたりは九州に接近するかも。前のPart7を読み返したら、途中が抜けていた。なんかおかしいなぁ?と思っていたら、これだった。このPart8は、本当は「9」だった。

プラケース(8日目)

 夕方のゾエア君は壁面に多数張り付いている。走光性のためか、みんな尻尾を西に傾けている。面白い。

 糠をナンノ培養水で溶いたものをごく少量与える。その後アンモニア濃度を測定してみるが検出されない。

ペットボトル(7日目)

 こちらは今日で1週間目。まだ沢山のゾエア君がいる。あと2〜3日激減しなければいいのだが。糠を溶いたものを与える。

ペットボトル2(3日目)

 こちらもまだゾエア君がいっぱい。底の方に餌の残り(糠と枯れたナンノか?)が沈殿している。こちらも糠を溶いたものを与える。

6月17日

 今日はさらに梅雨らしく雨が降っている。台風接近の影響で今夜は豪雨の可能性があるらしい。

 培養中のナンノペットボトルは枯れたものが沈殿して、新たに増殖しているようだ。少し緑色になってきた。

プラケース(9日目)

 今日で9日目。夕方の水温は25℃。ゾエア君はさすがに減ってきたようだが、まだ多数存在している。ここ二日間の観測では、夜に底の方に集まって餌を食べているようだ。ライトを付けると明かりの方に移動しようとして散ってしまう。今日は特に何もしなかった。

ペットボトル(8日目)

 こちらも少し減った様子だが、まだ沢山のゾエア君ががんばっている。水の色が若干白濁から緑色に変わってきた。こちらも特に何もしていない。

ペットボトル2(4日目)

 こちらはゾエア君がだいぶん減った様子だ。まだ簡単に複数のゾエア君を確認できるが、減り方が速いような気がする。水の色は相変わらず白濁のまま。

6月18日

 どうやら今夜から台風6号の影響が出そうだ。最近、曇りと雨が多いので、水温は25℃前後で安定しているようだ。

プラケース(10日目)

 今日で大台の10日目。ゾエア君は昨日に比べて少し減ったようだ。それでもまだ100人以上はいらっしゃるようなので、今回が最長記録になりそう。

 特に何もしない。

ペットボトル(9日目)

 こちらもまだゾエア君が多数いる。減ってはきているがまだ行けそうだ。

今日は何もしない。

ペットボトル2(5日目)

 こちらも少し早めに減ってはきているがまだゾエア君がいる。汽水の色が少し緑がかってきた。

6月19日

 台風は今日の昼前が一番ひどかった。出勤時はまだ大丈夫だったが、職場に着いてからは大荒れだった。帰宅後の汽水水槽を設置しているベランダの様子は思ったより大丈夫だった。

プラケース(11日目)

 ゾエア君は少しずつ減ってきているようだが、依然として100人以上いるようだ。気圧変化のせいか(?)エアレーションが止まっていたので調整。糠をナンノ培養水で溶いたものを少量与える。

ペットボトル(10日目)

 ペットボトルもいよいよ10日目。こちらのゾエア君もだいぶん減ってきた様子だ。まだ簡単に複数のゾエア君を発見できるので、けっこう生き残っているようだ。

 こちらも糠を溶いた餌を与える。

ペットボトル2(6日目)

 汽水の緑色が濃くなってきた。おかげでゾエア君は確認しにくい。だいぶん減ってきたようだが、数十人は健在のようだ。

 こちらも糠を溶いた餌を与える。

6月20日

 昨日の台風とはうって変わって、今日は晴れ間も出ていい天気だった。

プラケース(12日目)

 ゾエア君は今日も減少傾向。ただ、まだ相当生存してるらしく、時々プラケースの隅の方に50〜60人程度が集まっている。漂っている人たちも入れると、依然として100人以上が生存しているようだ。

ペットボトル(11日目)

 こちらもまだ沢山のゾエア君が生存中。やっぱりペットボトルの形状のせいで、上下に回転する水流が強いような気がする。エアレーションの調整をあまり弱くすると、いつの間にかエアーが止まってしまうことがあるので、あまり弱めにも調整できない。

ペットボトル2(7日目)

 こちらもまだ生存中のようだ。汽水の緑色がさらに強くなってきたので、確認しにくい。

6月21日

 今日は曇り。

プラケース(13日目)

 ゾエア君はさらに減ってしまった様子だ。100人を切ったかもしれない。そこにたまったゴミをスポイトで吸い取って掃除。同時に吸い込まれたゾエア君は10人ぐらい。スポイトでゾエア君を戻してやる作業は非常にめんどくさい。写真を撮ってからもとのプラケースに戻してやる。

 アンモニア濃度を測ってみたが検出されない。硝酸・亜硝酸塩も検出されなかったので、PSBを10滴加えて上澄みの汽水はもとのプラケースに戻す。PSBが効いているのかもしれない。

今日のプラケース

ペットボトル(12日目)

 こちらのゾエア君も減少傾向だが、まだ沢山存在している。ゾエア君をよく観察していると、少し目が飛び出したような感じのゾエア君がいる。少し成長したのか?

右がペットボトル2

ペットボトル2(8日目)

 こちらのペットボトルは緑色がさらに濃くなっている。ゾエア君もまだ存在しているようだ。簡単に何人も発見できる。

プラケースのゾエア君
こちらもプラケースのゾエア君
6月22日

 今日も曇り。昨日仲間内の焼き肉パーティーだった。ちょっと二日酔いで頭痛がひどい。

プラケース(14日目)

 今日で2週間目。どうも昨日のゴミ採り以来、ゾエア君が激減しているようだ。まだ20〜30ぐらいはいるような気がするが・・・。掃除しない方が良かったかもしれない。おかげで汽水の透明度は上がったが、こまかいコペポーダーの様な人たちが大繁殖しているようだ。

 気を取り直して、糠をナンノ培養水で溶いたものを与える。

ペットボトル(13日目)

 こちらはまだ大量にゾエア君が生存中だ。案外、何も世話をしない方がいいのかもしれない。

 こっちも糠を溶いた餌を与える。

ペットボトル2(9日目)

 こちらもまだ多数のゾエア君が存在中。同じ餌を与える。

2〜3日放っておいたら、全滅してしまいました・・・・。

新シリーズPart1へ

エビのTOPへ